相続解決事例

病院の枕元で書いた遺言書

先日、「父の死後、親族でもめないように遺言書作成を検討しているんです。でもちょっと問題があって….。」とご相談のお電話がありました。

詳しくお話を伺うと、お父様は体調が芳しくなく、ほぼ寝たきりの状態であるということが分かりました。

「寝たきりだと、やっぱり無理なんでしょうか?」

と沈んだ声でおっしゃる依頼者。

依頼者が来られないのであれば、弁護士が出向けば良い。

私は、入院先の病院まで足を運び、ベッドの枕元で、お父様自身の口から出る言葉をヒアリング。

それをもとに公証役場に出張を依頼して病院で公正証書遺言を作成しました。「もう無理だと諦めていました。無事に遺言を残すことができ、これで安心して最期を迎えられます。先生、ありがとう。」というお父様の言葉を聞けた時。これはまさに弁護士冥利に尽きる瞬間でした。そして同時に、こんな風に本当に困っている人の力になることこそ、弁護士の使命であると強く感じました。

遺言を残すことは、遺される家族が必要以上に揉めるのを防ぐことに繋がります。

病気であったり、体が不自由であったり、また家族の誰かが寝たきりになってしまって介護をしていたりすると、専門家への相談は後回しになりがちです。

でも、弁護士が出向いてのご相談・ご対応も可能ですので、「どうせ無理だ」と諦めずに、一度お早めにご相談いただき、”事前対策”をしていただけたら嬉しいですね。

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